人間味溢れる組織づくりが地球の未来を創造する
~プロデュース・マネジメント~

承認欲求というモンスターからの解脱

承認欲求の源は大抵の場合、外から植え込まれた『成功者でなければならない』というものだ。
それは人間として成長する過程で身近な人間から、社会からあらゆるかたちで洗脳され、
強要され、価値観として植付けられる。

そして、達成していない場合は差別を受けたり、落伍者の烙印を押されたりする場面を見たり、
実際に体験させられたりして、その価値観が強化されていく。

そのモンスターが精神的破壊を生む。
これは、金融資本主義に端を発している世界的病であり、
世界的レベルで長年に渡り、その負の連鎖が続いている。
『成功者でなければ存在価値がない』と思い込まされている負の連鎖である。

自分が社会で存在価値がないと知らしめさせられる程、思い込まされる程の精神的苦痛はない。
そして、その成功者の定義は、『金持ちになること』、『名誉を得ること』、『出世すること』、『社会的地位を得ること』、『権力者となること』等である。

一度それを手に入れると、そこから落ちる恐怖を精神の奥深いところで感じながら生きることになる。
日本の社会は特に個の秘める価値に焦点をあて伸ばそうとはしない。
あくまで社会の価値観が重要であり、その尺度で人間をはかる。

実は社会から、外から植え込まれた『成功者の価値』に基づく承認欲求を満たす人生は内実は枯渇している。

したがって、いわゆる、『成功者の定義』から離れなければならなくなったとき、絶望が遅ってくる。
今は満たされているし、自分にかぎっては、そんなことには絶対に起こらないと思っていても、
たった一人の人間に戻ったとき、それは襲ってくる。

大切なことは、自己認識を深め、自分の価値に気づき、自分が大切にしている価値に気づき、
それをじっくりと磨き、幸せを実感しながら、人生をマネジメントしていくことだ。
むろん、自分の中に潜む価値に気づくためには他者の協力も必要だ。

そもそも、宇宙次元の存在と考えたとき、成功も失敗もない。
そこに執着する意味はない。
物質である以上、全ては塵となるだけだ。
残るのは意識体としての進化だけだと思っている。
だから、人生、挑戦あるのみだ。

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