『心のマネジメント研究』~自己重要感について考える~
自己重要感とは、『あるがままの自分』を認められる状態。
自分に何かができている、できていないに関わらず、今の自分を認められる状態です。「生きているだけで幸せ。」と感じれる状態のことです。
人間にとって、生きるための使命や天命に目覚めることも大切ですが、『自己重要感』もとても大切です。心の安定があるが故に、人生を楽しみながら、自らの使命や天命に望むことができるのだと思います。
自己重要感へ到達するための心理学的なアプローチとしては、自分自身の思考の中核を担っている『マインドセット(心の価値観)』、すなわち、『あるべき自分像』、さらに言い換えれば、『ドライバー(ねばならない)』や『禁止令(してはならない)』の中で『生きずらさの要因』となっている部分を見つけ、書き換えをしていくことになります。更に、そのプロセスで、なぜ、それをしなければいけなくなっているのか、その背景にある『恐れ』を見つけていきます。
このことは、生きずらさの原因となっている自己否定感や無価値観、自己限定している自分を、自己肯定感や無限意識、さらには自己重要感へと解放していくプロセスとして、とても意義のあることです。私も、カウンセリングを通して徹底して内観し、意識変革する作業を行いました。このステップにより、自己重要感に近づけたと思っています。
自己重要感へのさらなるステップとして必要だと感じていることがあります。それは、心理学を超えた世界、『宇宙と自分の人生との繋がり』を感じることです。
人生において幸せだと感じることもありますが、挫折や失敗、ときには、死にたいとさえ感じることもあります。家族、仕事、恋愛などにおいて、いろんなことに遭遇し、たくさん傷つけ、傷つけられることもあります。「何で自分だけが・・・」と思うこともあるでしょう。
しかしながら、宇宙的視点での自己重要感とは、「全ては、必要な時に、必要なタイミングで起きている。」と感じることです。人は、「なぜ、あの時、あんなことをしてしまったんだろう・・・。」「なぜあの時、あんなことを言ってしまったんだろう」と思うことがあります。過去に執着し、過去の自分を否定し、後悔の念に苛まれることがあります。さらには自己否定している自分を更に否定して、「なんで自分はポジティブになれないんだろう」、「なんで自分は自己否定ばかりするんだろう」と自己否定している自分を否定することもあります。そして、自分の心、魂を著しく傷つけることをします。それは、不安の未来を創造します。過去がこうだったから、未来もこうだろうと。
しかし、「今まで起きたことの全ては、自分の魂の成長のために必要だから起きたこと。」「宇宙の計らいによって、起きていることだ。」と感じれるようになると、過去を肯定し、未来も開けて見えてきます。
『引き寄せの法則』という考え方の普及により、「成功し幸せになるためには、ポジティブにならなければいけない。」という考え方が流行していますが、どんな人間でもポジティブな考え方だけで生きれるものではありません。ポジティブになれない自分を否定している人も多いのではないでしょうか?時に自己否定している自分がいたとしても、それはそれで良いのです。魂の成長プロセスとして必要だから起きているのです。
私は、大学時代、宇宙物理学を勉強しました。宇宙の本質と人間の本質は一致すると感じていたからです。人間は宇宙の一部であり、交流していると感じています。宇宙には、因果の法則があり、宇宙の計らいによって人生は流れており、直観(閃き)による叡知は、宇宙から得ていると感じています。
近年では、量子力学における『ゼロ・ポイントフィールド仮説』という科学的アプローチにより、「人間の直観(閃き)は、宇宙と繋がり、宇宙から情報を得ている状態」という考え方も出てきています。
信じる、信じないは自由です。しかしながら、自分のこれまでの人生体験を踏まえると、全ては、必要なこととして、必要なタイミングで起きているのだと感じれるようになってきました。
時に自己否定する自分があっても、それも魂の成長プロセスだと感じれるようになったので、だんだん、過去への執着、未来への不安が解消されてきました。
自己重要感へのプロセスは人それぞれだと思いますが、一つのアプローチとして参考になればと思っています。
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